学生たちの気づきと思い
代表矢生が担当している短大保育学科からのリポートです。
あなたが子どもの造形活動において大切にしたいことを書きなさい。
図工の授業を通して考えたことを書きなさい。
という問いに対しての学生たちの自由記述です。
少し紹介します。
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Aさん
この授業を受けるまでは、造形活動は良い作品をみんなが作れるようになることだと思っていましたが、
考えが変わりました。
一人一人の違いが見られるような視点をもち、子どもたちが安心して楽しく活動できるような保育をつくっていきたいと思いました。
Bさん
やらないといった行動をしていても
その子にとってはとても大事な意味があってやらないこともあるかもしれないといった視点をもてるようになりたいです。
保育者が上手だと思って見ても、本人は悔しいと思ってるときもあるかもしれないから、
そういうときは悔しさに寄り添える ような保育者でありたいです。
Cさん
この授業を受けるまでは、自分は絵も下手だし、アイデアも浮かばないし、そもそも図工の授業が小学生の頃から嫌いだった。
保育者になりないけど、楽しさを伝えられるか不安でした。
しかしこの授業を受けてからは、下手でも何でも楽しくやればいいと思えるようになってきて、少し自信がもてました。
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紹介は一部ですが、みんなそれぞれに自分の思いや考えを言葉にしてくれました。
四ヶ月前、感想を書いてといったら数行でおしまいだったような学生たちが、こんな風に自分の思いを言葉で表現することに、大拍手です。
授業を通して、ほんの少しでも視野や考え方を広げるきっかけになったり、そのままの自分に自信がもてたり、
そんな風な経験を得てもらうことができたら、こんなに嬉しいことはありません。
p.s.
それにしても、学生の授業をしても、教職員の研修をしても、
表現に対する苦手意識をもっている大人というのはなんと多いのでしょうか。
その人たちがダメだという話ではありません。
こんなにも多くの大人の、いいかえると、昔子どもだった人たちの、
表現に対する苦手意識を育ててきたものは何なのか??
それは、保育、教育現場の大人たちが一番わかっているのではないでしょうか。
指導
評価
それらが、本当に子どもたちの豊かな表現に、もっと単純にいえば、幸せを感じる一つに、通じているならいいと思います。
ですが、その感じ方さえ人それぞれですから、正解の指導、評価方法などないわけで。
そこに客観性をもつことは大切だと思います。
そして、とにもかくにも、苦手意識だけは、本人が自分でもつことはあっても、周りの大人が育てないでほしいものです。