実践・考察

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊ぶ、余白のある環境」 をテーマに、
こどもたちを取り巻くヒト・モノ・コトの環境について研究、考察します。

泣くのが仕事

昨日の夜、一ヶ月過ぎの娘と二人の時のことです。

(息子と奥さんはひとあしさきに寝室へ)

おぎゃー おぎゃー
泣き始めた娘。

はいはい、どしたのー
話しかけながら、抱っこをする。
いつもは落ち着いて泣き止むことが多いのですが、全然泣き止みません。
おっぱいはさっき飲んだし、泣き声の感じもそういう泣き方ではなさそう。
さわってみるけど、暑くも寒くもなさそう。
着るものがずれているかな?

 

みてみる。
うーん。
そうでもなさそう。

 

うーん、どうしたものか。
痛みでどうしようもない時のような
ぎゃー
という感じでもなさそうだし、でも何か嫌なのだろうなぁ。

 

お母さんのところに行こうか。。
でも、ちょうど息子が寝付く頃だろうなぁと思うと、なんとか二人で乗り切ろうと。
そのまま、娘が好きな揺れ方とか、歩くスピードとかで
抱っこをしてみたけど、それもだめ。
泣き止まない。

 

うーん、どうしたものか。
どうしようもないから床に降ろしてみました。
すると、、ぴたり。
泣き止みました。
あれ??

 

そっか、シンプルに抱っこの気分じゃなかったのね。
ごめんごめん。

 

そのまま手と足で押し合い遊びをしたり、

ゆらゆら目線の遊びをしたりして、ご機嫌になりました。

穏やかな娘をみながら、ハッと気づきました。
「泣いたら抱っこをしてあげよう」
「抱っこが好きで、抱っこをしたら落ち着くだろう」

 

そう思い込んでいた自分に。
そして、いつのまにか

 
泣く=抱っこ
泣き止む=正解

 
そんな風に考えていた自分に。
反省でした。
そういえばちょうど先日、奥さんが言っていたことがあります。

赤ちゃんは泣くのが仕事よね。っておばあちゃんが言ってくれるけどさ、
私たちが数十年後、そういう立場になったとき、そうやって言ってあげられるかな
って思ったよ。
子育てをしていると
あれをしたらああなる。
これをしたらこうなる。
っていう、メソッド的な情報が溢れているし、自分もそういう発想になる時もある。
それがだめっていうことでもないのだろうけど、
泣いている姿を「泣くのが仕事よね。」
って、ちゃんと泣くことを受け止められるって、素敵なことだと思ったよ。
自分たちがおばあちゃん、おじいちゃんになって
こうしたらいいのよってアドバイスをしてあげられるのもいいけど、
泣くのが仕事よ
って、解決策やノウハウじゃなく、寄り添えるおばあちゃんになりたいって思ったよ。

 

 

素敵でしょ、うちの奥さん。笑

 

 

すいません、そういう話ではなく、

 

 

泣くことを受け止める。

 

 

その通りだなと、あらためて思うのでした。

 

泣くことは、赤ちゃんにとってはコミュニケーションだから。
それをちゃんと受け止める。
泣いたから泣き止ませよう
ではなくて。

 

今、何を伝えたいんだろう。
お腹すいてるのかな?暑いのかな?寒いのかな?
遊びたいのかな?気分を変えたいのかな?・・・
と、こちらの想像できる限りに、一つ一つ表情に聞いてみる。
そして、毎回試行錯誤しながら、お互いの重なりを見つけていく。
そうやってやりとりすることがコミュニケーションで、それが泣きを受け止めるってことなんだなと。
赤ちゃんは泣くのが仕事
僕もそんな風にのんびり言えるおじいちゃんになれるよう、娘ともっとたくさんおしゃべりしようと思うのでした。

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