同じメニューでも、味次第で好きにも嫌いにもなる。
新年度も少しずつ動いてきましたね。
先週からは、短大の授業がスタートしました。
学生たちと関わらせてもらうと、
学校における学びとは、先生の役割とは「何か?」ということを改めて考えさせてもらいます。
そのうちの一つを、いきなりですが料理の話から。
カレー
麻婆豆腐
お味噌汁
どれも僕が大好きなメニューなのですが、中には美味しくないものもあります。
それは好みに合わない味付けや、どうしたって料理を失敗したものです。
それでは美味しく食べられません。
そして、たとえば仮に、僕が生まれてからこれまで、ずーっと美味しくない「カレー」しか食べたことがなかったとしたら、
僕は「カレー」という料理を「まずい」と誤解してしまうでしょう。
これに似たことが学校では、先生が気をつけていかないとおきるなぁと思っています。
国語、数学、理科、社会、、、(僕の場合は、図工)
もっと大きい枠で言えば学習。
これらをメニューと考えた時に、子どもたちは
先生が美味しそうに調理したものに出会うのか。
それとも手抜き料理をしたものに出会うのか。
それによって、子どもたちの学びに対するイメージは大きく変わると思います。
「学ぶ」って面白い。もっとやりたい。
「学ぶ」ってめんどくさい。やらなきゃいけない。
料理しだいで、どちらにもなれる可能性を持っています。
だからこそ、それぞれの好みは別としても、
僕としては、自分にできるせいいっぱいで、
美味しそうに出会いを作っていけたらと思います。
その人にとって本当は美味しい学びを、こちらの力不足で、
「まずい」「つまらない」「めんどくさい」と誤解させないようにと思います。