実践・考察

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊ぶ、余白のある環境」 をテーマに、
こどもたちを取り巻くヒト・モノ・コトの環境について研究、考察します。

失敗ってダメなことなの?

今週の短大の授業は、学生たちが実習直前ということで、実習に向けたコーナーを企画しました。

 

まずは、みんなに実習に向けての不安や心配を書いてもらいました。
そして、それらの不安をほんの少しでも軽くできればと、少し視点をずらしたり、

学生でも取り入れられそうなポイントを紹介しました。
やりとりをいくつか紹介します。

 

・日誌や指導案をちゃんと書けるか?

→書けなかったら、どこがどう書けないかを、その失敗の日誌をたたき台に教えてもらえるよ。

 

・積極的に動けるか?

→積極的じゃないとダメなの?

じっくり観察することも大切だし、静かな大人との出会いもいいじゃない。

 

・絵本を上手に読めるか?

→上手に読むってなに?
自分の読み方以前に、絵本そのものの面白さを信じてみてよ。

 

・手遊びをちゃんとできるか?

→保育者のみんながみんな、手遊びしなくてもいいんじゃない?

僕はしないし。手遊びが趣味じゃないって子もいますよ。
なんでも遊びにすればいいてものでもなくて。

ゆっくり会話したり、生活自体を丁寧に満喫するって言うのも大切なだよ。

 

といった感じで、ほとんど、質問を返したり、ポイントをずらしたりでしたが、
ここで、そもそも、多くの学生が大きな勘違いをしていることに気づきました。

 

学生たちの不安の根底にあるのは、
「自分はちゃんとできるだろうか?」
という不安、いいかえると失敗に対する不安なんです。

 

こうした不安や心配は、
成功を◯、失敗を×
と捉えるた時に生まれるんですよね。

 

そこでみんなであらためて問いました。

実習生のみんなにとって、失敗は本当にだめなことなの?

子どもの命に関わるような危険なことをするとか、子どもの心を傷つけるとか、

そんなことは失敗どうこう以前にいけないのはもちろんですが。

 

普段の関わり、担当したプログラム、責任実習、などなど、

ほとんどの場面において、失敗は◯なことではないでしょうか。

 

なぜなら、その失敗を糧に、成長していくのが学びですから。

 

しかもこれ、実は現場に立ってからもそう変わりません。
今の自分の保育や教育が正解で、満点だと思ったら時点で、その人の成長はとまります。
むしろ満点だと言えてしまう、自己認識のほとんどは驕りと勘違い。
そういう先生ほどつまらないものです。

 

魅力的な先生はいつだって、客観的に自身の改善点を見つけ、

それを明るく次に活かして、育ち続けているものです。

 

まして、みんなは学びが本分の実習生ですから。
たくさん失敗して、子どもに、担当の先生たちに育ててもらったらいいんだよ。
それは現場から見ても、長い目で見た将来の、豊かな人材の充実につながるからと。

 

もし実習生の失敗を責めたてるような、失敗のフォローができないような先生と

出会ったなら、そのときは反面教師と思ってごらん。
そして将来現場にでて、自分たちが実習生を受け入れる時には、

自分が嬉しかったことを返し、自分が嫌だったことはしない先輩になったらいいんだよ。と。

 

だから、失敗もしておいで。

 

そんな話をしました。

 

現場で実習生を迎える保育者の方達。
どうか温かく、そして厳しく、未来の仲間たちの育成をよろしくお願いします。

 

実習生のみんな、いってらっしゃい。

 

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