2022.09.10
【研修報告】造形活動の実践と支援のポイント@八王子私立幼稚園協会
八王子幼稚園協会さんの造形研修に呼んでいただきました。
研修で先生たちに「絵や工作が好きな人?」と聞くと、ほぼ手があがりません。
「じゃあ、そんなに得意じゃないけど好き。っていう人は?」
こう聞くと少しあがります。
なぜ、最初の質問であがらないのか。
みんな少なくとも九年は図工と美術を学んでいるのだから、その中で表現の方法や技術は色々と教わってきたはずです。
しかし、それを経て大人になった今「好き?」と聞かれたら「好き」といえない。
理由は
「うまくないから」
うまくないと好きと言えない空気。
うまいことが好きよりも重く価値づけられている意識。
それらはなぜ生まれたのか。
それを作り出したのは何か。
ここに日本の図工・美術教育の課題の一つがあると思っています。
現場の先生たちが少しでも気楽に、こどもたちと描くこと・作ることを楽しめるようほぐす研修になればと思います。
先生たちが自身の上手下手を気にせず楽しむ姿は、どんなにうまい導入やアドバイスよりも、こどもたちをのびのびさせますから。