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こども環境デザイン研究所からのお知らせです。

2021.09.09

【オンライン研修報告】千葉県教育庁生涯学習課 地域教育研修

千葉県教育庁生涯学習課主催のオンライン研修会にて講師を担当させていただきました。
県の主催ということで、固めの演題をつけていただきましたが、内容は柔らかく。
放課後と地域における、ヒト、モノ、コトの余白の魅力と重要性についてお話させてもらいました。
もとは、その文字通り課題から放たれた余白でいっぱいの「放課後」
ですが、今は習い事で大人並の過密スケジュールの生活を送っている子も少なくありません。
また地域の視点から見ても、人・場所・道、どこも管理や整備、システム化が進みました。(地域差はありますが)
もちろん良い面もありますが、余白という面ではどんどん減っています。
余白を減らしているのはこどもではありません。大人です。
無自覚に、無意識に、
目先の利便性や効率性を重視した、場当たり的な環境づくりによって。
こどもはどんな状況であっても、自分たちなりに余白を作り、創造していく力をもっていると思います。
ですが、私たち大人が、その力に甘えていいということでもないように思います。
今、放課後や地域の余白を減らしているのが大人ならば、余白を増やすのも大人の役目なのでしょう。
その上で、大人の作る余白なんかじゃおさまらない、創造の放課後をこどもたちには存分に過ごしてもらいたいものです。
この話は、余白の減っていく現状の全てを批判しているわけではありません。(少し批判も入ってますが)
余白ばかりが減りアンバランスの傾向にあるのは、余白の価値がわからなくなってきているからでもあるのでしょう。
ならば、余白を作り、自身も余白の魅力を再発見していく。そして、その魅力を広めていく。
保護者に、地域に、
そのためには、どんな方法や形があるのか。
どんな可能性があるのか。
そのヒントとなれば嬉しいです。
「道草」の道に、草がない。
それは、コンクリートになったからという意味だけでなく、もっと広い意味で。
こどもたちの興味や好奇心、探究心の「草」は何であるのか。
もっといえば、進歩や発展とは何であるのか。
考え続けたいテーマだと思います。
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研修後、県のご担当者さんからのお礼のメッセージには、ご自身の子育て、お子さんについての熱心な思いや考えがたくさん書いてありました。
公が主催の研修会で、「個」の思いを話していただけることは、研修冥利につきます。
今回の講座が、参加してくださった皆さんのいっそうのやりがいや充実のお手伝いとなれば嬉しいです。
千葉県教育委員会講座

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