内容
陶芸ワークショップ「たべるをつくる」
会場: 南越谷地区センター 工作工芸室 主催:こども環境デザイン研究所
今回、飯高幸作さんを講師に迎えて、陶芸ワークショップ(子どもゆめ基金助成事業)を行いました。
おかげさまで定員も満員御礼となり、みんな飯高さんのもつ穏やかな雰囲気に包まれて、子どもたちも夢中になって作っていました。
印象深かったのは、子どもたちが夢中につくる姿とは別にもう一つ、
戸惑いながら、葛藤しながら粘土にむかう一人の参加者さんと、
それに対する飯高さんの姿勢でした。
その子は、色々思うところがあったのでしょう。自分から粘土に触れるまでに一時間という時間をかけていました。
でも、それに対して飯高さん、そして僕たちスタッフも、
焦ったり促したりはせず、ただその子のタイミングを待ち続けていました。
そのあと、ゆっくりと粘土に触れ、練ったり、伸ばしたりしていましたが、完成まではいきませんでした。
ですが、活動の二時間半、ずーっと自分のペースで、向き合っていました。
それを、当たり前のように、受け入れる飯高さん。
何もないところから作品を生み出す、創り出す、作家だからこそ、わかっている、ものづくりの難しさや葛藤、ためらい。
今回のワークショップを通して、そういうものも、飯高さん、参加者、僕らスタッフ、みんなで共有できたように思います。
完成も、未完成も、どちらも貴重な体験でした。
飯高さん、ありがとうございました。