内容
こどもの育ちと遊びと環境構成のポイント
開催日: 2022年06月17日
主催: 沖縄県保育士・保育教諭の会など
昨日は沖縄研修保育士・保育教諭会にてオンライン研修を担当させてもらいました。
参加者はなんと450名。
それだけの先生たちが画面の向こうで熱心に聞いてくださっていることを思うと、その想像だけでこちらも大きな力をもらいます。
今回リクエストいただいたテーマは
「子どもの育ちと遊びと環境構成のポイント」
ということで、まずは環境構成の本質は何かというお話をさせてもらいました。
例えば、造形活動の色画用紙の準備一つにしても
•子どもたちが同じ色をとりあったり、使えないものがないよう、全員同じ色を同じ分だけ準備をすることが必要と考えている保育者
と
•使いたい色を自由に使えばいいし、それで足りなければ子ども同士わけあったり、相談しあたり、時にもめることもいい。思うようにいかないことも含めて子どもの大切な時間
と考えている保育者では準備の仕方は大きく変わりますよね。
こんなに小さなことでもそうなのですから。
些細な環境から園全体の環境にいたるまで、
保育者が子どもたちの環境を構成するには、保育者自身のそして園としての保育観が大きな柱となります。
そこで、それぞれの保育観や保育の特性を整理してもらい、あらためて理想を共有しました。
また、保育現場のさらに外側から、今の子どもたちを取り巻く環境はどうなっているのか。それについてもお話しさせてもらいました。
保育現場の子どもの姿だけで考えるのではなく、家に帰ってからの家族の時間や小学生の姿。
そもそもこの社会における私たちの暮らしや生活環境はどうなっているのか。そこをふまえた上で、保育環境を捉え直していきました。
後半は、皆さんからの質問や悩みを起点として。例えば
・0.1.2歳クラスの遊びや環境をどう捉えるか?
・子どもに寄り添う保育を実践するために、保護者の理解をどのように得たらいいか?
・子どもの気になる行動に対して、環境づくりの視点からどのようなサポートができるか?
などなど。
具体的な悩みや質問にお答えする形で、育ちや遊び、環境についてのポイントを紹介させてもらいました。
明日からの保育が子どもにとっても、保育者にとっても、よりいっそう充実した一日になる。そこに少しでもつなげることができたら嬉しい限りです。
講演終了後は、担当の先生から
「ひでちゃ〜ん!笑」とフランクに素敵なお礼のメールが届きました。
講座のあと、講師の先生ではなく、身近な仲間のように感じてもらえるのは嬉しいことですね。そしてありがたいことに、今度は沖縄に呼ぼうという声を多数いただいているとのこと。
今度は直接会って、一緒に学び合えることを、今から楽しみにしています。
ご参加くださった皆さん、ありがとございました。