実践・考察

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊ぶ、余白のある環境」 をテーマに、
こどもたちを取り巻くヒト・モノ・コトの環境について研究、考察します。

二歳の記憶

コトリエに久しぶりの連絡がきた。

三年前の親子クラスのお母さんからだった。

 

その子は、2〜3歳のときにお母さんと一緒にコトリエでのんびりお絵かきや工作の時間を過ごした。

 

その後、幼稚園に入ると、その子の幼稚園はとても素敵な園だったようで、

毎日がコトリエみたいに自由に工作をしたり、遊べるんだよと、嬉しそうにコトリエを卒業していった。

さみしいけど、僕たちも嬉しいお別れだった。

 

それからは、たまにイベントで会えるくらいだったが、そんな充実の様子が、また嬉しいものだった。

そうして二年が経ち、先日、お母さんからメールがきた。

 

久しぶりにコトリエに遊びにいってもいいですか?

 

近況を聞くと、年長になり、さらには下の子が生まれてお姉さんになったこの頃。
嬉しい反面、少し困惑したり、葛藤したりもあるそうだ。

そんな時に、彼女が自分からお母さんに

「コトリエに行きたい」

とリクエストしたんだそうだ。

 

すごいなぁと思う。

二歳から三歳の頃の自分の場所の記憶を、ちゃんと持ち続けているなんて。

 

自分の周りに色んな変化があって、
喜びも戸惑いもあって、

そんな時に、

自分なりに立とうと、自分の出会いや場所をたどる。

自分の道を糧にするということなのだろう。

大人から見れば、当たり前のことだろうが、彼女は五歳だ。

 

そうかぁ。

思い出すのかぁ。

 

二歳、三歳の自分を。出会いを。場所を。

すごいことだ。

二歳の時の彼女にもたくさんの学びをもらったが、五歳になった彼女にもやっぱり多くの学びをもらう。

あらためて、相手が何歳であっても、丁寧に向かいたいと思う。

 

「二歳の記憶」

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