研修・講演

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊び、学ぶ余白のある環境づくり」をコンセプトに、
こどもと関わる大人たちに向けた研修・講演を実施しています。

イベントスケジュール

「お絵描きワークショップ〜空想松戸絵地図〜」

開催日: 2016年11月03日

開催場所: きぼうのつばさ保育園

聖徳大学の美術研究室主催の研究会にて、代表矢生が講師にお呼びいただき、

市内の保育士さん、学生さんを対象にワークショップ&研修をさせていただきました。

 

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今回のテーマはとにかく

「絵を描くことを楽しむ」

絵を描く楽しさの中には、感覚的な面白さや解放する気持ち良さなどもありますが、

今回は「想像して、描くこと」の一点にしぼって、その楽しさを味わってもらうことにしました。

 

大学の先生たちとの打ち合わせの段階では、

「絵を描くことに、真正面から向かってもらいましょう。」

というと、

描けない人もいるのでは?

苦手な人はどうすれば?

そんな心配をされる先生もいました。

 

ですが、いざ始まれば、心配はなんのその。

みなさん、時にはワイワイと、時には黙々と、約二時間、絵を描き続け、

最後はこちらから「そろそろ終わりにしましょう」と声をかけないと終わらないほどでした。

 

その間の僕はというと、参加者の様子にあわせて、のっていれば、見守る。

煮詰まっているようなら、ほんの少しだけ安心や刺激をつくる。

というアプローチを繰り返していきました。

 

それについて、見学にいらした保育課の教授が、最後に嬉しい感想をくださいました。

「参加者の様子をみながら、見守り、じっくりと待つときもあれば、必要なタイミングは、ちゃんと動いている。

しかも、みんなが気づかないように、あくまで自然に。だからこそ、みんな夢中になれていたのでしょう。

私はそこに感動しました。」

と。

 

そして、

「指針や指導要領に書いてある内容も、そういう間接的なアプローチが本質です。」

とも。

 

ワークショップや遊びのプログラムは、派手なこと、直接的なこと、目新しい方が注目は行きやすいものですが、

魅力の本質というのは実はものすごくシンプルです。

そして、保育者の子どもに対する関わりも、間接的で、控えめであることが大切です。

なぜなら、間接的で控えめであることは言い換えると、こどもたちの主体性に委ねるということだからです。

 

子どもたちにとって、それぞれの主体性を持った毎日がよりいっそう充実していくように。

 

待つ。

見守る。

そして、必要なタイミングには動く。

 

そんな子ども主体の保育・教育のスタンスがより現場に広がっていけばと思います。

 

聖徳大学、そして参加された保育士、学生のみなさん、ありがとうございました。

 

(矢生)

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