実践・考察

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊ぶ、余白のある環境」 をテーマに、
こどもたちを取り巻くヒト・モノ・コトの環境について研究、考察します。

子どもに何か教えよう、アドバイスしようと思ったときは、まず自分に問う。

今日は、三軒茶屋にあるこども園さんにて月に一度の造形遊びでした。

 

年長クラスの子どもたちと人形を作って遊びました。ある女の子が、

「顔描くの緊張する、、」

といって描くのをためらっていたので、
「描いてみて違うって思えば、何回描いたっていいんだから。

何回だって自分で描き直せるのが、大変だけど楽しいとこだよ。」

と話したらスッキリしたようで、そのあとはためらうことなく、描いていました。

 

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子どもたちと話をしながら、自分でもほんとにそうだよなぁと思い返していました。
僕もいま、自分の作品でいくつか描き直したり、描き直そうか迷っているものがあります。

「これでよし」

と思ったり、

「うーん、これはもう一回描こう」と思ったり、

繰り返しながら、制作を進めています。

 

子どもたちもそうなんですよね。
今日、描くのをためらっていた女の子も、
そのためらいはなぜなのか、その理由を問うほどに、真剣に考え、ためらっていたんだと思います。

 

だからこそ、僕が一つの考え方を紹介したときに、その子は自分のためらいの所在がしっくりきて、

納得したからスッキリしたんだろうと思います。

 

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子どもたちの造形活動は、
親や先生によっては
「子どものやること」
と軽く捉えて、「ここ、もっとこうしたら」とか
気安くアドバイスしたりします。

 

でも、たぶん、子どもほど真剣に表現に向かってる大人は、そうはいません。

 

本当に好きで、それが趣味でも仕事でも表現活動を続けてる作家さんとか職人さんとか、そういう人は真剣でしょうが。
親や先生をしている大人は、そこまで真剣に表現に向かっているわけではありません。

 

だからアドバイスをする前に、一度自分に聞いてみてください。

 

自分は子どもにアドバイスするほど、真剣に自分の表現と向き合っているか?
と。

 

その答えがイエスならば、その上でのアドバイスはきっと、すごく伝わるものになるのでしょう。

 

でも、その答えにイエスと即答できないならば、ただ方法やコツや知識を経験として知っているだけならば、軽はずみなアドバイスはいりません。
それはアドバイスというよりも、本人の表現に水をさすだけになるでしょう。

 

じゃあどうすればいいのか?
そういう人は、なにもしなくていいんだと思います。信じて見守っていれば、十分。
そのまなざしは、きっと子どもたちがのびのび表現する安心になっています。

 

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子どもたちのイキイキした姿が、そして先生たちの温かな目が、とても楽しく嬉しい時間でした。

 

「子どもに何か教えよう、アドバイスしようと思ったときは、まず自分に問う。」

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