研修・講演

「こどもたちが、自ら見つけ、考え、遊び、学ぶ余白のある環境づくり」をコンセプトに、
こどもと関わる大人たちに向けた研修・講演を実施しています。

イベントスケジュール

【研修報告】通年研修プログラム 第一回

開催日: 2021年04月24日

開催場所: 千葉県民間保育園

通年の研修プログラムがスタートしました。

第一回は保育の話以前にそもそも「今の社会ってどういう状況なんだろう?」ということを整理した上で、保育という仕事をあらためて考える。

そんなところからスタートしました。

こどものこと、保護者のこと、職員のことなど保育者が直面している悩みは様々だろうと思います。

それらの悩みはもちろん直接的な解決もありますが、もう一つ軽減する方法があると考えています。

それは視野を広げること。

自分たちの現場から一歩ひいて、もっと大きな社会の視野から捉えると、目の前のことと向き合うだけでは見えなかった背景が見えてくるものです。

すると、それだけでも自分の感じている悩みや課題への負担が軽くなったりします。

同じ料理を食べるにしても、その工程や工夫を知ることで味わいがいっそう豊かに感じられるような感覚ってありますもんね。
(逆に惑わされたり、誘導されるという側面もありますが。そこは自分の講座への自戒もこめて、注意しつつ)

そんな風にして、例えば

「この保護者、ちょっと困るなぁ」という保護者に対しても、
その保護者が置かれている環境、そもそもの社会、保護者自身の育ち、
などなどそうしたことにほんの少し想像を広げるだけで、いつもよりも穏やかに受け止められたりするものです。

ということで前半は社会から捉えた保育観、教育観、仕事観についてエピソードをまじえて話をさせてもらいました。

後半は、保育観の理想を深めたり、共有するために様々な事例紹介をベースに進めていきました。

一回目なので僕自身の実践事例を通して
「こういう保育、いいなぁ。」
と共感してもらう。
反対に
「こういう保育ってどうなんだろう?」
と疑問を感じてもらう。
この両面によってひとりひとりの、そして園としての保育観を築いていくお手伝いになればと思います。

講座の感想も皆さん思い思いの言葉でリアクションしてくださり、僕にとっても楽しく嬉しい時間でした。(「書く」「伝える」については、一年を通した講座のもう一つテーマにしてるので。こちらも楽しみにしていてください。)

ありがとうございました。

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通年の研修プログラムは現在も受け付けております。
先日のご案内後には、南の島からも「オンラインでやってみたい」というご要望もいただき、ただいまご調整・検討中です。

今の現状でできることには限りはありますが、できる限りはご協力できればと思いますので。

講座が実現するかどうかに関わらず、興味のある方はお気軽にご相談くださいね。
その際はこども環境デザイン研究所の問い合わせフォームからお願いします。
ご一緒できる機会を楽しみにしています。

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